Opening Act (lyrics)

誰も知り得ない 街の片隅で迷子

“それうぜえよ” はみ出す者は 標的になった

話すこともない 顔見知りの彼女の

そのスカート 目のやり場に困る 際どめの裾

 

夢の無い街 下手くそな仮病

タイムアウトか 痺れた足先

 

鍵を回した 人気の無い部屋

ただいまさえも 言えぬ日が続く

 

Opening Act Opening Act

始まるような始まらないようなステージの先目掛けて

Opening Act Opening Act

キャパの熱を帯びた動きを冷ませない緩き圧力

 

不思議なボックス 僕らを掻き立てている

可能性秘めたAmのコードよ

知らぬ場 潰えた 希望を乗せたら

目を覚ませ さあ 行け

 

すれ違い 目が合った美女がすぐさま目を反らす

悪かったなイケてなくて

不貞腐れた夜に 飲み屋を開けた

格好つけた安酒を流し込んだ 世が歪んだ

 

独りの空間 醒め切らぬ酔いに

のた打ち回って ラインを開いた

 

上辺の言葉と 適当な絵文字に

無始曠劫の悔いが降り積もる

 

Opening Act Opening Act

右も左も分からぬ行く手の先に未来はあるのか

Opening Act Opening Act

蹴散らすべき過去も溜め込む鬱憤も全て背負って

 

“売れない”形容にも 少しは慣れたな

1ヴァースで売れてく 彼等になれない

甚振る言葉が 脳裏にちらつく

それでも 僕らは ただ

 

Opening Act Opening Act

前座と言われただけの希望が詰まった歪なステージ

 

Opening Act Opening Act

 

Opening Act Opening Act

始まるような始まらないようなステージの先目掛けて

Opening Act Opening Act

叩き出すリズムに踊り狂った客のクラウドサーフィング

 

幕切れはまだだ 微かな兆し 手に取る

アウトロに至った 儚い4分

皮肉も批評も 全て受け容れる 

 

何処かで 始まる 音がする

 

Opening Act